接着剤でアルミのステーを修理~メタルロックの使い方
2019/10/30
夏の1泊ツーリングで軽くクラッシュしてしまいました。
道幅1車線強、路面はところどころウェットで泥落ち葉アリというそれはもう大変な酷道でございまして、常に緊張感100%オーバーで走っていました。
確か緩やかな下り右まわりのヘアピンだったと思います。
立ち上がってほっと一息ついた一瞬、緊張が緩んでイン(山)側に寄りすぎてしまい、浅い側溝に落ちてしまいました。
側溝と言ってもゆるく弧を描くホントに浅い溝で、実際にはU字溝みたいに落ち込んだタイプのではありません。
正式な名称は知らないんで正確に伝えきれないのがもどかしいのですが、押し引きだったらそこに乗っても脱出可能なレベルの浅さです。
※調べてみたら「皿型側溝」というらしいです
たいへん危険な道を走っているという自覚はあったのでスピードはそんなに出てなかったと思います。
しかしその浅い溝に足を取られてしまってたぶん数秒の事だと思うんですが、その最中なるべく車体を真っ直ぐに、ブレーキを強くかけ過ぎずに減速する等自分的に出来ることは最大限にやったつもりです。
この間十数秒ほどに感じられました。結果、微速からほぼ停止の状態で右側に倒れてしまいました。
幸いにも倒れた山側が柔らかい泥だった為、山とバイクに体が挟まって動けないという一見ヘビーな状況の割には右ウィンカー、右ミラーステーとアッパーカウルの破損、サイドカウルの擦りキズという立ちごけ程度のダメージで済みました。
848EVOのEPICAクンが後ろを走っていたのですぐさま駆けつけてバイクを起こしてくれました。
一人だったら身動き取れずに野垂れ死んでたと思います。
安全に走る為の機能にダメージが無いのを確認してリスタートしましたがその後は更に酷い路面でした。
その後もう二人の仲間と合流、ブレーキレバー周りに付いた泥の除去と応急手当を施してもらいました。
スペシャルサンクス!つるべえ師匠&キッチュさん。
惜しむらくは!倒れているところを映像記録に残さなかった事…。
あの瞬間はそこまで頭がまわりませんでした。いいネタになったのになあ。
補修計画
ウィンカーは手持ちの社外品があるのでコレを導入、カウルはFRP補修と、ここまではチョロいんです。
折れてしまったミラーステーは買い直すべく物色してたんですがそれだとネタにならないのでコレも補修してみることにしました。
最初、溶接は流石に無理なのでロウ付けを真面目に検討しました。
バーナーは持ってるのでコストはロウとフラックスを買って2,000円程度。ただし、色んな所のレビューを見てるとアルミのロウ付けは結構難しいらしいです。
そんな中見つけたのがメタルロックという接着剤。
接着剤など微塵も思いつかなかったんですが今どきクルマの組立にも接着剤使われてたりするし、その実力は侮れないのかもと試してみることにしました。
作業開始
患部はこんな感じ↓。ポッキリ逝っちゃってます。
メタルロックの使い方はA剤とB剤を同量混ぜて接着したい場所に塗り、固定するだけ。
パッケージのブリスター裏面がミシン目で切り離せるようになっていて、ちょうどパテ板の代わりになるのでこの上で混ぜ混ぜすると良いです。
中面にはシンプルながらも詳しい使い方が。
夏場の方が冬場より効果時間が短く済むらしいので夏場でラッキーでした。
塗布前に破断面をヤスリで荒らそうかと思いましたがアルミの鋳物でザラザラしてるのでそのまま接着剤を塗布して暫く手でホールド。
けっこうベッタリ塗っちゃってます。最初、薄めに塗ったんですが全然付く様子がなかったので多めにはみ出るぐらい塗りたくってます。
5分ほどで硬化するのでそれまでがっちり固定するのがベストですが今回のステーにちょうど合うバイス的なモノは手元に無いので手で頑張りました。
更に破断面の接着だけだと強度が不安なのでその周囲を補強する事にしました。
メタルロックを塗ったアルミ板を絆創膏のように橋渡ししてやるという手法を考えたのでアルミ板も購入~っと思ったんですがアリもんの流用でエエやんけと思い直してキャンセル。
金切りばさみで切り出し、切断面をヤスリで慣らしてプライヤーでL字型に整形。
さっき作ったメタルロックはもう固まっちゃてるので新たに混ぜ混ぜして塗布、タイラップで締め上げて固定して一晩放置。
これにて破断面とその周囲をメタルロックでガッチリ(たぶんw)つなげてやる事が出来た模様。強度テストはしてません。
折れるのが怖くて本気ではやってませんがテキトーに力を加えたりガンガン叩いた程度でポロッといく事はありませんでした。
後で思ったんですがアルミではなくてグラスファイバーのクロスでも良かったかもです。
次回はカウルとかの補修状況をお届けします。