大谷商店@五階百貨
2018/11/14
夏休みの帰省で大阪日本橋、五階百貨店にある大谷商店に寄ってきたのでレポート。
大阪に居た頃はちょいちょい寄らせて貰ってたんですが最近は帰省時にしか寄れず、お店もいつまでやってるかわからないので(って失礼やな)今回許可を得て写真を撮らせてもらいました。
まあそんな個人的事情はともかく小生が愛して止まない大谷商店がどんなお店か紹介。
五階百貨店(エリア)は工具を扱う店が殆どで、電工・大工道具・ハンドツールなど、それぞれの店で得意分野が違うのでありますが大谷商店は自動車整備工具を得意とします。
取り扱いの幅広さや在庫量はそこらのキレイでおしゃれな工具店や並のホームセンターを確実に凌駕しています。狭い店内には各分野の工具が平積みだったり山積みだったり宙吊りに雑然と置かれており、最初は目当ての物を探すのに苦労するかもしれませんが工具好きなら逆に宝探し気分になれるでしょう。
小生の場合、日本で一番いや世界で一番好きな場所は何処かと聞かれたらNo.1に挙げるのが大谷商店であります。店の奥の奥まで見せて貰えればきっと何日居ても飽きません。今回の帰省では2日に分けてトータル四時間程滞在しました。空調が無いので夏場は水分補給しながらでないと命がけ。
時間がなければお店の人に聞いたほうが早いです。適当にかなり雑に置かれているにも関わらず希望のアイテムをサクッと出してくれます。もし探しものがどういった物かわからなくても聞けば(見た目と裏腹に)親切にに対応してくれるのでご安心ください。対象のサイズぐらいははっきりしておく事は重要ですが。場合によっては予算やその他の条件に合わせて複数の提案をしてくれる場合も。出して貰ったモノで悩んだりちょっと疑問に思った事があるならば是非聞いてみて頂きたい。どれを選んだらハッピーになれるか導いてくれるしその過程で他所では聞けない話が出てくるかも。
汎用工具のラインナップも凄いですが、特殊工具と言って良いようなニッチな工具を在庫してて、「こんなん無いやろな~」とダメ元で聞いたらあっさり「あるよ」と出してくれるような事はしょっちゅうです。そして何より関心するのが二人居る店員さん(ご兄弟だそうです)の知識が工具だけでなくクルマについてまで豊富なこと。この辺、「大谷商店 工具」でググって貰えると伝説レベルの逸話が見られると思います(手抜き)。お店の人が工具に詳しいのは当たり前ですよね(そうでない専門店もあるけど)。でもここのお店ではメーカー問わずクルマ側のマニアックな知識までフォローしてます。大谷商店恐ろしい子!
ショーケースの中にちょっとした豆知識のポップが散見されます。そういうのを始めて見たけどきりないので途中でやめた感がw(失礼過ぎ)
Snap-On、STAHWILLE、KUNIPEX、PB、FACOM、Beta、USAG等の舶来工具、Ko-ken、KTC等国内ブランドも一通り網羅。予算が厳しい場合はノーブランド品もあります。
そうそう。店のキャッチコピーは「なにがどこにあるかわからないシンドローム店」で至る所に手書き(っつーか殴り書き)ポップで貼られていますがこれはおそらく自虐。
小生の知る限り20年以上このスタイルです。POSレジはおろか、なんらかの情報端末が導入される気配もなし。電話と扇風機があるぐらい。Web通販やってくれたらなあとか情報発信してくれへんかなあと思ったりもしますが絶対無いでしょうね。今後新規で現れる事は無いであろう古き良き昭和テイストな個人商店。
なお、お値段ですがわりとリーズナブルです。通販最安値にはかないませんが通販平均価格よりは安い模様。現物を手に取れて、相談しながら買えるって事を考えれば小生的には『安い』と思えるのであります。
こういった「お気に入りのお店を紹介する」って最近だとグルメのサイトとかで一般的と思うんですが小生の場合そういった趣味はもともと無くて、「出来れば教えたくない」派であります。しかし大谷商店さんの場合、Biker'sStation誌等で吉村誠也さんがちょいちょい紹介されてたりでもともと有名なのと工具マニアみたいな人って絶対数が多くないだろうからお店を荒らす(迷惑かける)ケースって無いのかなあと勝手に決めつけてこの度ご紹介するものです。
次回は「ウチに無いネジはあらへん!」(創作)ナニワネジを紹介したいと思います!
アクセス
住所:大阪府大阪市浪速区日本橋4丁目14-10
TEL:06-6641-2579
定休日:金曜日(確か)
おまけ
定食屋、あさちゃん。ボリュームがちょっとアレな食堂。以前はもう少し北にありましたが知らん間に五階百貨店内に移転してたみたいです。
名物は全メニュー超大盛りに出来るんですが食べ残すと大変なペナルティを食らうというお知らせが店内至る所に貼られてます。
小生は小心者なので残したことありません。メニューやボリュームはおもしろくレポートしている人がいるので探してみてください。
今回は既に昼飯食っておりましたので入りませんでしたがテレビの洋画を録画した壁一面を埋め尽くすVHSテープはまだあるのだろうか?
独特の雰囲気を持ったキャッチコピーがところどころ貼られています。休業日に貼られるちょっと滑り気味のお休み頂きます的なメッセージもたまに見ると和みます。